グループホームってどんな施設?
グループホームとはどのような施設なのか、概要や特徴について紹介していきます。地域密着型で運営され、高齢者が少人数で共同生活を送っていきます。認知症の高齢者が対象となり、自立した生活を促すことで認知症の進行を和らげることができます。介護施設には様々な種類がありますが、近年その数を増やしている有料老人ホームとはどういった点が異なるのかも知っておきましょう。対象となる高齢者や提供するサービスの範囲が大きく異なります。
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認知症高齢者が一緒に暮らす場所
グループホームの概要について紹介していきます。認知症高齢者が共同生活を送る施設で、地域密着型で運営されています。2000年の介護保険制度開始から数が増えてきました。高齢者が自分の住み慣れた地域で生活を続けていけることを目的としています。1つのユニットにつき5人~9人の高齢者が入居します。入居の際には入居一時金や保証金などの費用がかかりますが、金額については施設ごとに異なります。医療スタッフの配置は義務付けられていませんが、近年需要が高まっています。
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グループホームのメリット、デメリット
グループホームのメリットは、認知症の進行を和らげることができる点です。認知症は徐々に進行していくものなので、認知症を患っているとはいえ日常生活に支障がない方もいます。できる限り自立した生活を入居者同士でしてもらえるようにサポートすることで、認知症の進行を遅らせることができます。大規模な介護施設だと人の入れ替わりが多いので入居者にストレスがかかりますが、その心配もいりません。また、デメリットになり得る点についても少しだけ紹介します。
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有料老人ホームとグループホームの違い
有料老人ホームを運営するのは公的な機関ではなく民間企業や社会福祉法人です。「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」などいくつかの種類に分けることができ、それぞれで対象となる入居者や提供しているサービスの範囲が異なります。グループホームとの大きな違いとして挙げられるのは、認知症じゃなくとも入居できるという点です。また、入居費用や医療ケアの範囲などにも大きな違いがあります。
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「看取り」介護の重要性が高まっている
グループホームには医師や看護師の配置が義務付けられていません。入居者に万が一のことがあった際にはあらかじめ定めておいた医療機関と連携を取って対応していきます。しかし、超高齢化社会に突入し、それに伴いグループホームに入居する方も高齢化してきています。そのため、グループホームにおける看取り介護の需要が高まっているのです。2009年の介護保険法改定では看取り介護加算が新たにつけられるようになりました。ここでは、グループホームで実施した看取りの実例なども紹介していきます。